【早めの相談を】(弁護士 久保)

弁護士ブログ, 久保弁護士

最近よく思うことがあるのです。

私ども弁護士は,事件のご依頼があったとき,依頼者の被害回復等に向けお手伝いをさせていただきます。

しかし,例えば,

親族間の貸し借りだから,書面も作らずに期限も設けなかったら,相手が返してくれなくて困った。とか,

離婚調停で,自分でがんばれると思って色々主張や証拠提出をしていたら,その中に自分に不利なものが含まれていて,後の訴訟で困ってしまってから弁護士に相談した。とか,

示談の内容をよく確認しないまま示談書にサインしてしまい,後から請求できなくなって困った。とか

離婚したいと思い続けていたが,ずっとがまんして同居しつづけ,我慢の限界で別居し,さぁ離婚しようと弁護士のところに相談にいくと,「別居期間がたりない。もっと早くから別居していれば。」と言われた。など,

もっと早く相談に来てくれていたらと思うことが多いのです。

弁護士に相談するのはまだまだ勇気がいることかもしれません。

このくらいのことであれば弁護士に相談するまでもないとして,自分でがんばりすぎる人が多いようにも思います。

また,費用の面で心配な方も多いと思いますが,今は収入が高くない方には法テラスによる立替制度もありますし,大多数の法律事務所は費用について相談に応じています。

今は,弁護士会の無料相談,法律事務所の相談,市役所相談,専門機関による相談など,相談を受ける窓口がたくさんあります。女性が男性の弁護士等に相談しにくいのであれば,女性弁護士のみで構成される札幌弁護士会の電話相談もあります。

これらの機会を積極的に利用してください。

一人でがんばりすぎないでくださいね。

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