自分を守るためにも保険の見直しが大切です

交通事故

 このコラムをお読み頂いている皆さんで車を運転される方は、任意保険に加入されていると思います。
 ところが、任意保険(共済含む)の加入率は85%程度という統計があるようで、任意保険に加入していない車が普通に公道を走っていることは稀ではありません。
 自賠責保険は強制保険として加入が義務づけられておりますので、加入しないで車を運転すると犯罪行為となりますが、任意保険はあくまで任意ですので、経済的な事情などから、加入していない人もいるということです。
 このように、任意保険に加入しないことは犯罪ではないにしても、いざ、交通事故の当事者になった場合には大変なことになってしまいます。
 加害者が任意保険無保険だった場合、任意保険があれば保険から支払うことができた賠償金を自己負担で支払わなくてはなりません。被害者が死亡したり重傷を負ってしまった場合には、自己負担できないような高額の賠償責任を負ってしまいます。また、自賠責保険は人身事故の保障制度のため、物損事故の場合は、任意保険がなければ全て自己負担で賠償義務を果たさなくてはなりません。
 加害者から十分な賠償を受けられない場合でも、被害者が任意保険に加入していれば、その保険契約の内容によっては、車両保険金を受け取ることで物損事故の損害を回復できたり、人身事故についても、人身傷害保険金等の保険金の支払いを受けることができます。しかし被害者も任意保険無保険だと、自分の保険から保険金を受け取るということもできません。
 全ての車に任意保険が付保されていない現実からすれば、自己防衛の観点からも、保険内容を見直すことも大切かもしれません。また、無保険車との事故に遭遇してしまった場合には、どのような対応が可能なのか専門家に相談されることも大事でしょう。

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