【車中泊雑感】(弁護士 細谷)
ここ数年旅行時に車内で寝泊まりする車中泊がブームとなっているようです。
キャンピングカーを購入して旅をする本格的なものから専用車両ではないミニバン、ワゴン、ハッチバック、SUV等の普通乗用車で旅をする方まで様々です。
先日、私も家族を連れだってキャンプ用の寝袋と就寝用マットを車に積んで車中泊旅行を体験してみました。
車中泊をしている方々は年齢も性別も様々でしたが、キャンピングカーで車中泊をしている方は中高年以上のご夫婦が比較的多く、仕事を退職されたご夫婦が快適な環境で各地を自由に旅行しているという印象を受けました。
私は2泊しましたが、車中泊のメリットとして、①事前に宿泊先を予約しておく必要がないので、思い立ったら少しの準備で旅行に行くことができる、②宿泊先のチェックインや食事の時間にしばられず、時間を有効に利用した柔軟なスケジュールを組むことができる(実際に多くの観光地をめぐることができました)、③宿泊費用が節約できるというを実感しました。
他方、デメリットとして、①キャンピングカーは別として、車の後部座席を倒しても完全にフラットにならない車では、マットを敷いても車内の寝心地は良いとは言えず快適な睡眠を取りにくい(腰痛持ちの方には非常につらいと思います)、②身支度のために道の駅の洗面所を拝借しますが、設備は十分とは言えず混み合うため、特に女性にとっては快適とは言えないと感じました。
個人的には車で移動するのが困難なほどに遠方の旅行は別として、車中泊を利用するかは旅行のコンセプト次第と思います。旅先でゆったり過ごしたい時にはホテルや旅館での宿泊を選択し、一度の旅行で様々な場所をめぐったり、時間を柔軟に有効利用することが求められる旅や、遠方のイベントに参加するため現地に前日入りするといった行程上の理由がある場合などは車中泊を選択するのも有りだと思います。
以上、車中泊初心者の独断と偏見に満ちた車中泊雑感でした。