【一服の清涼剤になれば】(弁護士 小寺 正史)

小寺弁護士, 弁護士ブログ

 いつまでも収まらないコロナウイルス禍ですが,そんな中でも小さな喜びや発見があります。そんな我が家のお話を一つ。

 もう十数年前になりますが,子どもたちが花の咲いている小さなサボテンを買ってきました。花はすぐに散りましたが,居間の窓辺に置き,水やりなどの世話をしていました。
 その後,孫たちが遊びに来るようになり,小さな子どもたちにとって,とげが危ないのではと危惧し,手の届かないところに移動させました。そうなると目に触れる機会減り,水やりもつい疎かになりました。一時は枯れそうになってしまいましたが,何とか枯らさずにすんでいました。しかし,これでは折角の子どもたちの想いをムダにしてしまうと思い立ち,昨年秋,サボテンの育て方を調べ,土を入れ替えました。
 そしてこの春,なんとサボテンに小さなピンクの蕾を見つけました。花が咲くとは思っていなかったので,びっくりするやら嬉しいやら。サボテンは,朝に花びらを開き,夕方に閉じ,数日で散りました。きれいに花びらが開いた状態は,昼間しか見ることができませんでした。ほんの短い期間でしたが,朝,花びらを閉じているとはいえ,サボテンの花を見ることは心楽しいものでした。花を終えた後,サボテンが少し大きく逞しくなったようにも見えます。
            
 これまでの十数年,愛嬌も素っ気もなかったサボテンでしたが,手をかければちゃんと応えてくれるんだと喜びもひとしお。この次,いつ花を咲かせてくれるかは分かりませんが,花のことは期待せず,これからも手をかけて世話をしようと思っています。


                

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