【感銘を受けた生き方。】(弁護士  小寺正史)

小寺弁護士, 弁護士ブログ

 K&Mレポート35号を発行しました。この冒頭に、 出口氏の著書「復活への底力」に感銘を受け、「運命を受け入れ、前向きに生きる」と題した一文を掲載しました。
        
 出口氏は、大学卒業後日本生命保険に入社し、1972年に同社を退職。ライフネット生命保険の創業に尽力し同社の社長及び会長を務め、現在、立命館アジア太平洋大学(APU)学長です。
 出口氏のお考えや生き方には感銘し、これまで同氏の著書は何冊か読んでいますが、今回は特に感銘を受けました。
        
 ダーウィンは進化論を確立していますが、出口氏によれば「世の中でどんな事態に直面するかは、運次第であり、人間にできるのは対応だけ」と考えていたのことです。進化論と一致するようなしないような、不思議な感じを受けました。また、ダーウィンの考え方に共鳴し、これを実行する出口氏の強い意思と実行力にも驚かされました。 
        
 出口治明氏は、2021年1月に脳内出血で倒れ、右半身麻痺と失語症の後遺症が残りました。しかし、同氏は「運命を受け入れ、前向きに生きる」との姿勢でリハビリに懸命に取り組み、2022年4月には一人暮らしを始め、職務に復帰しています。
 出口氏は、人生にはどうしょうもないことが山ほど起こります。それを嘆いていても仕方ありません。ダーウィンの教えに従い、自分の身体に障害が残った事実をありのまま見つめ、その変化に適応するだけです。と冷静に受け止め、リハビリに取り組むことにより、復活を果たしています。
        
 新型コロナ感染だけではなく、異常気象や戦争など私たちの周りには個々人の力ではどうしょうもないことが沢山生じています。これに対して、出口氏のように「人間にできるのは運に頼り、適応するだけ」と受け止め、努力することができれば素晴らしいと思い、紹介させていただきました。
 興味を持たれた方は、出口氏の著書「復活への底力」を読んでいただければ幸いです。
 

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