【昼休憩なしの運動会】 (弁護士 細谷)
札幌市内の小学校では例年5月下旬から6月上旬にかけて運動会が開催されています。
新聞報道によれば、札幌市では英語授業確保の必要性から昼食前に運動会を終える小学校が増えており、6月1日に実施された札幌市内の7割程度の運動会のうち、全体の6割超の学校が昼食前に運動会を終えたそうです。
運動会の昼休憩では皆でお弁当を食べるのが醍醐味の一つであり、昼休憩の廃止には賛否両論あるようです。
「お弁当を作らなくて良いので助かる」、「昼までに運動会が終われば午後は自由に時間を使える」といった賛成意見もあれば、「家族と一緒に食べるお弁当は楽しかった」、「お弁当の時間がなくなるのはさみしい」といった反対意見もあるようです。
私も子の通う小学校の運動会を観覧しました。
子が通う小学校では当初昼休憩が予定されていたのですが、競技中に降雨のおそれがあったため、当日になって急遽昼休憩をなしにして競技を行うことになり、初めて昼休憩なしの運動会を体験することになりました。
学年単位の種目を減らし、低学年、高学年の枠組みで一つの種目を行う等、時間短縮の工夫が見られました。
あくまでも個人的な感想ですが、進行が速いことで中だるみせず集中して見ることができて良かったという印象を持ちました。また、午後1時には終了したため午後の時間を有効に使え、運動会終了後に家族で一緒に食事に行くこともできました。
競技終了後、学校は、お弁当を楽しみにしているご家庭に配慮して、一定時間グラウンドや体育館を開放する取扱いをしていました。
昼休憩の廃止は賛否両論あり、結論が出る話ではありませんが、双方の立場に配慮した学校側の対応は好感を持ちました。