★★【コラムメビウスの輪】「自分らしく生き抜く力を養う」★★(弁護士小寺正史)
自分らしく生き抜くことができれば、素晴らしいことだと思います。
このようなことから、「自分らしく生き抜く力を養う」をテーマに、シニア社会学会北海道部会は市民講座を開催しました。
この講演会のプログラムは次のとおりです。
1 「諸行無常を生きる。今、何をなすべきか」
札幌大谷大学前学長で極楽寺住職の巌城孝憲氏
2 免疫老化の対処等について
北海道大学前医学部長の笠原正典教授
3 高齢者の共助について
北星学園大学の田辺毅彦教授
4 介護と健康寿命について
社会福祉法人宏友会の菊地伸部長
私は、社会学会北海道部会の部会長として、この講演会の講演録を作成しましたが、講演録を読んでみて、改めて各講師の講演の素晴らしさを再認識しました。
講演録をご希望の方には進呈いたしますので、当事務所までご連絡下さい。
参考までに巌城先生の講演についての私の感想をお伝えします。
厳城氏によれば、諸行無常は、すべてのものは移ろいゆくものであり、それゆえ、今をしっかり生きることが大事であるというものです。諸行無常だから仕方がないというあきらめではありません。今 何に向かいあっており、何をしなければならない時なのかを見据え、今なすべき課題をはっきりさせ、現在を回復する教えです。
また、人は生きているという存在そのものに価値があります。役に立つとか、役に立たないとか、そういう相対的な価値にとらわれるべきではありません。
人生の時と場所を見据えるならば大きな天地が開けてきます。元々の世界は、沢山の豊かなものに囲まれているのに人間は見落としているのです。目線を低くすると本来の世界、嬉しいなということが沢山待っている世界が見えてくると話されました。
巌城氏のご講演は、人の尊さ、視点を変えて周りを見ることの重要性、今なすことを見据えて行うことなど、大変示唆に富んだものでした。
なによりも「今日 生きているというだけで嬉しい」との言葉に感銘を受けました。自分らしく生き抜くということにお役に立つのではないかと思いました。